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恐るべきマキシマイザー

waves audio社のL2 ULTRAMAXIMIZERを買った

· 機材

waves audioのプラグインエフェクター、L2 maximaizerを購入した。来たるべき服部暁典の新しいアルバム制作の仕上げとして、マスタリングに必要になるだろうと見越したからだ。

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何度も書いているが、私の音楽制作環境はMacOS 10.8.5+Logic Pro9である。※ すでに3世代以上前の環境となり、社外プラグインプログラムのインストールにもコツがいる始末。具体的にはwaves社のプラグインをLogic Pro9で使う場合、Ver.9.3までしか起動することができない。最新版インストーラーのイージーインストール機能を使っていると、うっかり最新版がインストールされてしまい、起動できずに慌てることになる。

上記環境でのwaves社プラグインをインストールする手順と注意点はこちらにまとめてある。

MacOS10.8.5+Logic Pro9環境にWavesプラグインをインストールする方法

1年ぶりに購入したものだから自分でも手順を忘れており(ずこー)、上記エントリーを頼りに無事インストールを終えた。で、このL2に代表されるwavesのマキシマイザー系プログラム、ウワサには聞いていたが、いざ自分の曲に使ってみると度肝を抜かれる。いや、霊験あらたか、拳々服膺、びっくらげーしょん。本当にピークをばっさり削って、しかし削った違和感は最低限。本当にツマミをひとついじるだけで誰でも簡単に音量を稼ぐことができる。

実はL2を導入する前に手持ちのコンプレッサーとリミッターで同じことができないか試してはみた。しかしマスタリング用に6dB程度のマージンを取っているファイナルミックスをマキシマイズするには、コンプレッサーではツブシ感が強すぎ、Logic同梱のリミッターではどうしても頭を叩いている感が強く強く出てしまう。EQも含めてもっと追い込めばスマートなマキシマイズができたのかもしれないが、手持ち選択肢が少ない上にやはりコンプはコンプである。

L2がセールで安くなるのを虎視眈々と狙っており、めでたく導入した次第。以前からwavesのL系マキシマイザーは導入してみたかったのだが、L3やL4のように操作子が複雑なものはあまり望んでいないのだ。L2の場合、調整できるのは「リダクションゲインと出力レベルだけ!」というあたりがシンプルで良い。いっそ清々しい(笑)。

既存コンプ処理とL2処理で音源を聴き比べてみても、ほしいだけ音量を稼げて、しかもリミッティングに違和感が一番少ないのがL2だった。これで安心である。

とは言え海苔波形※※にするつもりはないし、L2導入前のコンプ処理でファイナルミックスの不備を発見した曲もある。あと少しでアルバム完成なのだが、ここで焦ってポカをやることだけは避けたい。もうしばらくお待ちください。

※このアルバムのレコーディングが終わったらMac OS 10.11.X(El Capitan)+Logic ProXに更新しようと思っている。実は10.8.5.のブラウザsafariではもはやwaves.comすら正しく表示されないのだ。

※※曲全体がゼロピークを叩き続けるくらい音量を稼ぎ過ぎて、波形描写するとまるで味付け海苔のように長方形のように見える状態を「海苔波形」という。